郷土館の展示物の紹介
岩内町は1751(宝暦元)年に、和人(日本人)が通年定住したという記録があり、北海道では歴史の古い町です。また、安政5年に現在の泊村の茅沼で石炭が発見され、北海道最古の茅沼炭鉱が誕生しますが、その開発指導、港湾調査、視察などに、幕末から明治20年頃まで、お雇い外国人を中心にして、欧米諸国の人々約20名が岩内町を訪れています。北海道の西海岸の一地方が、そのころは国際都市でもあったのです。
ちなみに、岩内地方に外国人がやってきた頃、武蔵の国横浜村(今の横浜市)は開港地になり、多くの外国人が訪れますが、当時、横浜村は戸数が100戸程度とありますから人口は600人から800人程度と思われます。岩内地方には1800人の和人と59人のアイヌが住んでいました。
岩内町郷土館は、北海道の港町の郷土館にありがちな漁業(特にニシン漁)だけの資料を展示している館ではありません。明治から大正・昭和にかけて漁業・商業で栄えた町でもありますので、その経済力をもとにいろんな事業に取り組んできました。その結果、日本で最初とか北海道で最初とかの事業がいくつかありますので、その資料も展示しています。 また、文学関係でも多くの文人が訪れていますが、その中から特に岩内と関係の深い作家(夏目漱石・有島武郎・長田幹彦・水上勉)の資料を展示しています。
展示コーナーの紹介
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